SF作家・冲方丁さんが語る、個々の幸福感がビジネスの指標になる未来
AI、仕事のリモート化……新型コロナウィルスの影響を受け、私たちの働き方は激変しました。今後、仕事のやり方はどう変わるのか。仕事選びのプライオリティは? 『攻殻機動隊 ARISE』などのSFアニメ作品の脚本やシリーズ構成を手がけ、10~20年後の電脳世界を描いた冲方丁さんが、すでに変革期に入ったとされる「働き方変革」の近未来について語ります。
若い世代に浸透する「コミュニケーション効率化」
WORK MILL:冲方さんが描くSF作品には、空を飛ぶ自動運転の自動車や、脳が直接ネットにつながる電脳通信、交換可能な肉体など、数々の高性能なテクノロジーが登場します。それに追いつこうとするように、現実においても、驚くようなスピードでテクノロジーが発達を遂げています。今後、社会はどのように変わっていくと思いますか?
冲方丁(以下 冲方):テクノロジーが発達すると、仕事も生活も便利になります。「やらなくなること」が増え、それが人間の働き方に変化をもたらすと思います。顕著なのが「コミュニケーション」の変化でしょう。
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